今回は、関数を使い、もうちょっと複雑な計算式に挑戦してみましょう。
関数が使えると、便利です。
プログラムが簡単になります。
例えば「Round」は、小数点以下を四捨五入してくれる関数です。
どの位置で四捨五入するか、引数で指定もできます。
早速、試してみましょう。
【1】以下のようにプログラミングします。
ファイル名 sample019.vbs
Option Explicit
Dim ans, a, b, c
a = 10
b = 3
c = 5
ans = Round(a / b, c)
MsgBox ans, , "答え"
【2】vbsファイルをダブルクリックして実行します。

この計算式の小数点以下は、ずっと3が続きます。
そこで四捨五入され、第5位までが求められています。
ちゃんと切り捨てられています。
でもこの計算だけだと、本当に四捨五入されているか、わかり難いですよね。
小数点が、5以上の場合がわからないからです。
【3】次のプログラムも試してみてください。
ファイル名 sample020.vbs
Option Explicit
Dim ans, a, b, c
a = 10
b = 6
c = 5
ans = Round(a / b, c)
MsgBox ans, , "答え"

この計算式の小数点以下は、ずっと6が続きます。
四捨五入され、第5位が繰り上がっています。
これでちゃんと四捨五入されているのが、確認できました。
【プログラムの解説】
まとめて変数を宣言しています。
Dim ans, a, b, c
変数に値を代入しています。
a = 10
b = 3
c = 5
実際に計算して、答えを代入している部分です。
ans = Round(a / b, c)
Roundの書式は、以下の通りです。
Round(数値, [小数点の位置])
したがって、変数を実際の数値に置き換えると、
ans = Round(10 / 3, 5)
となります。
これは、10÷3 の答えを、小数点第5位まで求めるという意味になります。
2つ目の引数である、[小数点の位置]は、省略可能です。
省略した場合は、小数点以下を四捨五入して、整数部分だけになります。
あとはメッセージボックスに表示するだけです。
MsgBox ans, , "答え"
余裕のある人は、変数に代入する数値を変え、いろいろ試してみてください。