これまでのサンプルプログラムのようなお金の計算は、
Excelなどの表計算ソフトでもできます。
プログラミングが効果を発揮するのは、繰り返しや、条件分岐の時です。
こんな条件の計算をしたい時のことをイメージしてみましょう。
・1万回繰り返す計算
・偶数の時だけ、加算する計算
一見難しそうですが、実はプログラミングで制御構文を使えば、簡単に実現できます。
例えば、VBScriptで繰り返し処理を行いたい時の制御構文はいくつかあります。
その中で、指定した回数だけ処理を繰り返したい場合は、
よくFor Next文が使われます。
とりあえず今回は一番簡単な1~10の数字を足すプログラムを書いてみます。
それでは早速、試してみましょう。
【1】以下のようにプログラミングします。
ファイル名 sample025.vbs
Option Explicit
Dim ans, i, sum
For i = 1 To 10
sum = sum + i
Next
ans = "合計:" & sum
MsgBox ans, , "答え"
【2】準備ができたら、vbsファイルをダブルクリックして実行します。
【3】すると、以下のような計算結果になるはずです。

中身はとても簡単なプログラムですよね。
【プログラムの解説】
For Next文の書式は以下のようになっています。
For カウンタ用変数 = 初期値 To 最終値 [Step 加算する数]
この間に繰り返す処理を書く
Next文
カウンタ用変数には、よく i が使われます。
サンプルプログラムの
For i = 1 To 10
は変数iが1から10になるまでという意味です。
[Step 加算する数]は省略可能で、その場合は1ずつ加算されます。
つまり1,2,3・・・10と増えていくわけです。
変数sumにどんどん値が加算されていきます。
変数ansは答えをメッセージボックスに表示するためのものです。
ps:
このような計算は、数学では公式があるので、暗算でも出すことができます。
でもプログラミングが出来れば、
公式を知らなくてもコンピューターの力技で答えが出せるわけですw
ちなみにStepはマイナスで減らすことも出来ます。
また、For Next文の中にFor Next文があるような入れ子にして使う場合は、
変数にj,kも使われます。
あまり階層が深くなるようだと、
プログラムが複雑になるので、別の書き方が良いでしょう。
またExitステートメントを使えば、繰り返し処理を途中で抜け出すことも可能です。